在宅医療 | 京都市北区等持院の足立医院

京都市北区等持院南町19-3

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在宅医療

私は診療所開設当初より約30年間、在宅医療に懸命に取り組んで参りました。現在厚生労働省より「強化型在宅療養支援診療所」の認定をうけており、100人くらいの患者さんの在宅訪問診療をしています。そのうち在宅での看取り数は年間だいたい10人くらいです。在宅医療には様々な病気や病態があり、その各々に待ったなしで対応しなければなりません。
在宅医療の大きなテーマである「緩和医療」については、麻薬が投与できるようになり、かなりの痛みまで取れるようになってきましたが、それでもその他の症状(呼吸苦、悪心、嘔吐、腸閉塞、腹水、胸水等)も出現し患者さんを苦しめています。これらの症状に対しても、できるだけ患者さんの身体的負担が少ない軽い手段で、痛みを取ることはできないかと日々試行錯誤を繰り返してきました。西洋医学はもちろんですが、長年研究してきた東洋医学がこの分野では効果的であると実感し、円皮針、頭皮針を打つことでこれらの症状を軽減してきています。
在宅医療には他にも色々なテーマがあります。例えば心不全、呼吸不全、肺炎、腎不全、腸閉塞、腹水、胸水、認知症はもとより、嚥下障害、慢性疼痛、脳卒中後の片麻痺・拘縮・失語症、脊髄損傷による麻痺、難治性めまい、耳鳴り、味覚障害等々です。
在宅ですから大がかりな医療機器も使えず、時間的空間的な制約のある中で、それでも治療は始めなければなりません。このような状況では副作用のない漢方薬や円皮針による治療は非常に有効な手段であると思っていますし、良い結果も得られています。もちろん色々な専門分野の先生方のご協力も得て西洋医学的治療を行っていることは言うまでもありません。
できるならば最後まで、住み慣れた自宅で過ごせることが患者さんにとって何よりも幸せなことだと思っています。少なくとも室内では歩くことができて、認知症があっても誰か見守る人があれば穏やかで活気のある生活が出来るようにサポートしたいと思っています。
私もまだまだ道半ばですが、「熱き心」をもって診療にあたっています。

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