難治性吃逆を鍼による神経の緩和で治療

京都市北区等持院南町19-3

難治性吃逆

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鍼による難治性吃逆(しゃっくり)の治療

吃逆は、患者さんはよく「横隔膜が痙攣する」とおっしゃるのですが、実は横隔膜が痙攣するだけでは吃逆にはならないのです。吃逆が起きるには、横隔膜が痙攣状の収縮をするのと同期して、声帯が閉鎖しないといけないんです。
つまり、鼻咽頭後壁(咽頭の後ろ、かなり奥の方)に分布する舌咽神経の枝から刺激が入って、延髄網様体の中にあるコントロールセンターへ信号が伝わり、このセンターからの出力指令が横隔神経と反回神経(迷走神経の枝)に出力される。それで横隔膜の強い収縮と声帯の閉鎖が同期して起こるというわけです。
横隔神経(主に第4頚神経、第3第5も含む)には円皮鍼を、舌咽神経、反回神経、脳幹には頭皮鍼をすることで神経の緩和をはかり、治療し、著効しています。治療薬としてはGABAのBアゴニスト(バクロフェン)は非常に効果があると思います。また、漢方薬(柿のへた)を飲んでいる方もおられますが、有効率はさほど高くないようです。
ちなみに吃逆を起こす疾患としては、脳梗塞、脳腫瘍、脳出血、脳炎、胃潰瘍、胃癌(上部消化管)、逆流性食道炎などがあります。時々呼吸器系に問題がある方もおられます。
私の経験した中には、10年間吃逆が続いた方もおられました。つらい状態ですので、早く治して差し上げたいと思っています。

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