コロナ感染後遺症

京都市北区等持院南町19-3

コロナ感染後遺症

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コロナ感染後遺症

数十例経験してわかってきた事もあり、症状緩解を目標に頑張っています。まずコロナ後遺症として多い順に、嗅覚障害(54.3%)、全身倦怠感(50%)、味覚障害(44.8%)、息苦しさ、咳、脱毛などがあります。

全身倦怠感

前述の中で最も患者さんにとって、辛い症状として、全身倦怠感があります。
現在、それは筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群に繋がる可能性を指摘されています。又、ブレインフォグ(脳に霧がかかったように思考力低下~記憶障害など)が一緒におこる場合があります。今までの慢性疲労症候群の診療経験からわかったこと、それは脳内の広い範囲(PETで、主に脳の視床、中脳、橋、海馬、扁桃体、帯状回)に炎症が起きているということです。

この慢性疲労症候群の因を、慢性上咽頭炎を出発点に考えると、上咽頭には迷走神経、舌咽神経の両方が張り巡らされているため、これらの神経が投射しており、自律神経とも密接な関係があり、関連痛として、首、肩こり、頭痛が出ると考えられます。ゆえに咽頭痛は勿論、脳の炎症においても自己免疫機序、自律神経過剰刺激症候群(レイリー現象)に連なる迷走神経の持続的な病的刺激や脳リンパ排出路の障害などで、すべての症状が説明可です。慢性上咽頭炎が関与する全身状態の多くは、この「レイリー現象」の類似病態であると考えられます。これゆえにコロナ後遺症の全身倦怠感、うつ状態もこの慢性上咽頭炎に起因するものと考えられるのです。慢性上咽頭炎の治療(EAT、鍼による迷走神経、舌咽神経の刺激)をすることが、コロナ後遺症の全身倦怠感、うつ状態を改善すると私は考えています。現在上記の治療にて効果を上げています。

息苦しさ

次に辛い症状としては、息苦しさです。
まず声帯麻痺(声門開口制限)による呼吸苦です。肺の入り口である声帯の開きが悪く、呼吸苦を訴えている場合、これに対して声帯の開口を司っている迷走神経を鍼にて刺激し効果を上げています。
次に肺そのものに対するダメージによる呼吸苦では、肺のダメージ(間質性肺炎など)に対して「腹部陽明胃経」に鍼をして著効を得ています。
次に横隔膜不全(不全麻痺)による呼吸苦は、横隔膜が挙上し肺活量そのものが減少して呼吸苦を起こしているので、頚椎に鍼をして横隔神経に刺激を加えて効果を上げています。これらの三つの因による呼吸苦には、鍼刺激でおおむね改善を得ています。

嗅覚障害

次に嗅覚障害ですが、これも上咽頭炎をベースに考えると理解しやすいと思います。嗅覚を感知している細胞は鼻の奥にあり、上咽頭に近いのでこの細胞に影響を与えている可能性が高いと考えています。又中枢(脳炎)からの障害では、嗅神経への頭皮鍼による刺激で効果を上げています。

味覚障害

次に味覚障害ですが、そのうちの7割の味覚は正常で、嗅覚障害に伴う「風味障害」の可能性大(金沢医大チーム)との事で、嗅覚障害が改善すれば解決すると思います。又中枢(脳)が因の場合は舌咽神経、顔面神経に頭皮鍼により刺激を与え効果を上げています。

脱毛

次に脱毛ですが、一般的にストレスが因と考えられ、この病気による闘病が辛かった事が因ではないかと考えられます。「防老」「健脳」のツボに鍼をし漢方薬との併用で効果を上げています。

うつ状態

最後にうつ状態ですが、元来慢性上咽頭炎でうつ状態になることは知られています。ともあれ後遺症の色々な症状を軽減することを最重要に考えて診療し、そのキーワードは迷走神経だと考えています。

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