難治性疼痛を様々なアプローチで治療

京都市北区等持院南町19-3

難治性疼痛

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難治性疼痛

円皮針

腰痛、頭痛、膝痛、肋間神経痛、坐骨神経痛などの痛みで、非常にお困りの患者さんが多いと思われます。
痛みは人間にとって複雑かつ深刻な問題です。まず、痛み刺激が末端に存在する侵害受容体に伝わり、それが脊髄を上行性に伝わって脳に至り痛みを感じます。一方、脳(脳幹)から脊髄を下行性に伝わって痛みを抑制する機構もまた人間には備わっています。
上行性に脳に伝わる回路に問題があるときは神経障害性疼痛といわれて、現在はリリカが投与され、また、下行抑制系を賦活させて痛みを取る為には、サインバルタが投与されています。
以前よりロキソニン等の鎮痛剤が投与されてきましたが、これらの薬剤は血管を収縮させて疼痛部位への血流を減少させ、一ヵ月以上続いている慢性疼痛をかえって治癒しにくくしていると考えています。またこのロキソニン等の鎮痛剤は、血管を収縮させて脳梗塞を発生させるリスクもないとはいえません。最近では慢性疼痛にオピオイド系薬剤(トラマール、トラムセット等)が使用できるようになり、多種類の治療薬が出てきていますが、そのどれもが効果の点で十分とはいえず、痛みを訴える患者さんを前に試行錯誤を繰り返してきました。
ところで、上行性に脳に伝わった痛みの信号が脳の中をグルグル回って増幅されるとき、脳の側頭葉にある神経細胞の集団(DLPFC)が痛みの信号を抑える事がわかっています。その神経細胞の集団の働きを強めればいいと気付き、ある種の抗けいれん剤を投与したところ、多数の患者さんに著効し、人生が変わったと言う方もおられました。
いずれにしても目の前の患者さんの痛みを取ることは、医者としての絶対命題でありました。若いころは神経ブロックを多用していましたが、現在では前述のような西洋薬での治療に加えて漢方薬での治療と円皮針も加えて東洋医学的アプローチも行っています。
経絡弁証してその痛みのつぼ、奇穴、阿是穴に円皮針を留置してほとんどの疼痛(頭痛、三叉神経痛、肋間神経痛、腰痛、膝痛、坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛等)をとってきています。針治療は即効性があります。とにかく痛みはとても辛いもので、できるだけすみやかに取るべきと考えています。 西洋学、漢方薬、円皮針、いろんなアプローチで疼痛と戦ってみませんか。

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